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2022.08.29

誰でも感じる「睡眠の悩み」、今日から始める「簡単な対処法」

心理

入院中から退院後の様々なタイミングで、多くの方が「睡眠の悩み」を持たれています。入院中、普段と違う環境・生活リズムで睡眠が浅くなった、物音などが気になってしまい途中で何度も起きるようになった、退院後はこれからの生活に対する不安でなかなか寝付けなくなった、などは当然の反応とも言えます。ただし、睡眠が十分でないと血圧が上がりやすくなるなどの影響がみられることもあり、質の良い睡眠を十分にとることはこころとからだの健康のために大切です。

そこで、今日から取り入れられる「より良い睡眠のためのワンポイントアドバイス」をまとめました。睡眠の悩みをお持ちの方もそうでない方も、この機会にぜひお試しください。更に詳しく知りたい方、睡眠の悩みやその他不安なことを相談したい方は、お気軽に臨床心理士・公認心理師にお声掛けください。

※臨床心理士・公認心理師は心臓のご病気で入院・通院する患者様の「こころの健康」をサポートするために働く心理専門職です。

眠くなってから布団に入る

無理に眠ろうとするとかえって緊張を高め目がさえてしまいます。寝床について30分以上眠れない場合は一度寝床を出て気分を変え、眠気が出てから再度寝床につきましょう。

処方された眠剤は我慢しすぎない

副作用を気にして、処方された眠剤を飲まず我慢される方は多いです。治療を終えた後のからだには十分な休息がとても重要ですので、主治医と相談しながら活用しましょう。

いつもと違う睡眠は専門家に相談!

睡眠中の激しいいびきや呼吸停止、手足のびくつき・むずむず感や歯ぎしりは要注意です。そのほか、日中の眠気や居眠りで困っている場合も専門家に相談しましょう。

簡単な呼吸法でこころと身体をリラックス

  1. 椅子に座り、両足を床につけます。からだの力は抜き、目は軽く閉じます。
  2. 何度か伸びをして自然に背筋が伸びた状態にします。
  3. コントロールせず自然な呼吸を繰り返します。呼吸にともなってお腹が膨らんだり縮んだりする感覚に注意を向けます。雑念が浮かんで来たことに気づいたら、何を考えているか確認し、静かに呼吸に注意を戻していきます。
    ★まずは3分間ほど実施してみましょう。

【参照】・健康づくりのための睡眠指針(厚生労働省) ・「マインドフルネスストレス低減法」J.カバットジン著・春木 豊訳

お問い合わせ先

公益財団法人 榊原記念財団 附属 榊原記念病院
電話番号 : 042(314)3111
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