当院では、創設者である榊原仟先生の先進的なコンセプトに基づき、国内でもいち早く心臓リハビリテーション（心臓リハビリ）の考えを取り入れ実践してきました。特に退院後の患者さんが参加する「通院による監視型運動療法」を中心とした包括的心臓リハビリは、1982年12月から始まり、すでに40年ほどの歴史があります。

心臓術後の患者さんを中心にすでに1万人以上の膨大な経験数と独自のノウハウがあり、時代とともにより改良された心臓リハビリプログラムを提供しています。当院では、心臓リハビリ用トレーニング室約200m²と、これに隣接して健康増進施設約160m²が併設されており、大きなガラス窓の外には庭が広がり、春には桜が咲き、秋には紅葉が美しく、気持ちよく運動できるように工夫されています。またコロナ禍においても感染予防については厳重な対策をとっており、風通しがよい広々としたスペースで距離を保ちつつ、適宜アルコール消毒を行っており、現在(2022年5月)に至るまでクラスターが発生したことがありません。

当院の心臓リハビリは年間3万件以上と増加傾向であり、それを支えるための心臓リハビリテーション室のスタッフは、約50名にも及びます（医師：9名、看護師：4名、理学療法士：20名、言語聴覚士：2名、公認心理師：2名、健康運動指導士：1名、クラーク：2名、助手：2名、管理栄養士：3名、ソーシャルワーカー：2名、研究補助：3名）（非常勤込）。各職種がプロ意識を持ちながら、連携をしてあらゆるサポートをしようと心臓リハビリを行っているのが特徴です。また遠隔心臓リハビリやAIを用いた心臓リハビリなどといった先進的な研究に加え、社会的に重要な研究テーマであるフレイル、維持期心臓リハビリ、両立支援に関する研究も盛んに行っております。更に、社会に対する心臓リハビリの啓発活動も行い、多くの方々が心血管疾患について理解を深めていただけるように努力してまいります。

医療者の方で心臓リハビリ研修をご希望される場合は直接お問い合わせください。