多職種からの情報発信
ココロごはん。心臓を想うやさしいレシピ
心血管疾患の再発予防のためには、運動療法、薬物療法と合わせて食事療法を行う事が大切です。 そこで、食事療法のポイントと当院で提供している実際のお食事をご紹介します。
1. 主食+主菜+副菜を揃え、1日3食バランス良く食べる
理想的なお食事は、定食のように主食(米飯、パン、麺、シリアル等)、主菜(肉、魚、大豆製品、卵等)、副菜(野菜、海藻、きのこ等)が揃った食事です。また、主食を極端に減らし主菜や副菜を増やすと、塩分や脂質の摂り過ぎに繋がる可能性があります。 1日3食、バランスの良い食事を心掛けましょう。
2.心臓に優しい減塩食
塩味に頼り過ぎず、うまみ、酸味、甘味、辛味などを利用したお食事が理想です。 塩分を摂り過ぎると血圧の上昇や血液量の増加により心臓に負担をかけます。浮腫みや心不全に繋がる恐れがありますので、塩分は1日6g未満を目安としましょう。
3.ビタミンKについて
ワーファリン内服中の患者さんは、ビタミンKを多く含む食品を大量に摂取すると薬の効果が減弱する可能性があります。ビタミンK含有量が特に多い納豆、青汁、クロレラは控えましょう。春菊、モロヘイヤ、ほうれん草、小松菜等の青菜は1日に小鉢1杯を目安に摂りましょう。
<当院の食事(1日1600kcal・塩分6g未満 )>
朝食メニュー
・パン(8枚切り2枚)
・低カロリーマーマレードジャム
・スクランブルエッグ
・パイナップル
・牛乳
栄養価:エネルギー499kcal たんぱく質21.7g 脂質17.7g 炭水化物73.2g 塩分 2.0g
栄養価:エネルギー527kcal たんぱく質24.3g 脂質15.2g 炭水化物79.6g 塩分 1.7g
栄養価:エネルギー465kcal たんぱく質27.4g 脂質8.8g 炭水化物74.1g 塩分2.1g
☆心臓リハビリテーションプログラムの一環として、当院では一人ひとりの食生活に合わせた栄養指導を個別に行っております。栄養指導を希望される場合は、スタッフにお声掛け下さい。
お問い合わせ先
- 公益財団法人 榊原記念財団 附属 榊原記念病院
- 電話番号 : 042(314)3111
対応時間 : 月~金 10:00~16:00
(祝日年末年始を除く)