心リハQ&A(医療者向け)
- 心臓リハビリにはどんな患者さんが参加できますか?
医療保険制度による心臓リハビリ(制度上は「心大血管疾患リハビリテーション」と呼ばれます)の対象疾患は、心筋梗塞、狭心症、心臓手術後、大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管手術後)、 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患(動脈硬化により下肢の血管が狭くなり、歩行時に痛みが出現する病気)、経カテーテル大動脈弁置換術です。
- 治療を行った病院とは別の病院で外来心臓リハビリに参加することはできますか?
心臓リハビリ医師が診察を行い、適応があれば参加できます。
例えば、榊原記念病院に他施設からの当院外来心臓リハビリへご紹介の場合は、予約専用ダイアル(0570⁻04₋5489)にお電話いただき、「当院での外来心臓リハビリテーションに参加したい」とご希望をお伝えください。心臓リハビリ担当医師(中山、長山、新保)の外来診察を予約します。
- 心臓病の入院(急性期)治療をしてから数年経過していますが、心臓リハビリをうけることができますか?
保険診療の適応範囲で心臓リハビリ参加するのは難しい場合があります。
このような場合、当院では保険診療の期間が終了した患者さんに対して、自費で行う「健康増進プログラム」を提供しています。
- 退院後仕事をしている人も心臓リハビリに参加していますか?
現在は「治療と仕事の両立」は推奨されており、仕事をしながら参加している患者さんもいます。
病院に通院して行う監視型リハビリを2週1回程度にするなど、お仕事との両立ができる方法を検討します。
- 外来心臓リハビリにはどんなスタッフが関わっていますか?
医師、理学療法士、看護師、管理栄養士、公認心理師・臨床心理士、検査技師、健康運動指導士、医療ソーシャルワーカーなど多くの専門医療職が協力して、患者さんを支援しています。
- 外来心臓リハビリは休日もおこなっていますか?
緊急時に対応する必要や外来事務手続きのため、多くの病院では営業日に行われていますが、各施設に直接お問い合わせください。榊原記念病院の外来心臓リハビリは平日毎日、午前、午後1~2クラス行っています。
急性期リハビリテーション
*患者さんからよくある質問に関しては「急性期リハビリ」のページを参照ください。
- 心臓リハビリはいつから始まりますか?
心臓リハビリは、医師の指示のもと急性期から開始されます。
具体例としては、心臓手術後では、手術翌日ICU(集中治療室)に入室中から段階的にリハビリを開始しています。
回復期リハビリテーション
*患者さんからよくある質問に関しては「回復期リハビリ」のページを参照ください。
- 外来心臓リハビリはどのくらいの期間
外来心臓リハビリは、通常は約3か月行います。保険適応期間は、心臓リハビリを開始後、150日間、週3回までです。保険適応期間の開始が、発症日ではないことにご注意ください。
- 外来心臓リハビリの費用
保険算定対象疾患の場合、心臓リハビリを開始後、150日間、週3回までは保険診療での心臓リハビリが可能です。1回のリハビリ費用は3割負担で2100円、1割負担で700円です。(2022年4月15日現在)
維持期リハビリテーション
- 保険診療でできる外来心臓リハビリが終了した後も心臓リハビリを続けることができますか?
全国の心臓リハビリ室では提携している施設と維持期の心臓リハビリを継続できる仕組みを作っている施設もありますので、各施設にお問い合わせください。榊原記念病院では保険適応期間が終了した患者さんに対しては、自費で行う「健康増進プログラム」を提供しています。また榊原記念病院ではセントラルスポーツと提携しており、病院で作成した運動処方箋をもとにセントラルスポーツで心臓リハビリを実施していただくことが可能です。
- 健康増進プログラムとはどういうものですか?
厚生労働省が国民の健康づくりを推進する上で適切な内容の施設を認定し、運動型健康増進施設、温泉利用型健康増進施設、温泉利用プログラム型健康増進施設のという3種類の施設について大臣認定を行っています。
- 健康増進プログラムでは理学療法士や看護師に相談する機会はありますか?
健康増進プログラムでは、理学療法士、看護師、運動指導士が心臓リハビリの継続を支援します。
お問い合わせ先
- 公益財団法人 榊原記念財団 附属 榊原記念病院
- 電話番号 : 042(314)3111
対応時間 : 月~金 10:00~16:00
(祝日年末年始を除く)