社会保障制度
Social security system
2025.03.18
社会的保障

心臓病の再発を予防するためにはしっかりと心身を立て直すことが必要です。そのためには、休養を取る必要があり、その間の経済的な支援には様々なサポートがあります。
病気による経済的負担を軽減するための支援は、大きく 「医療費支援」 と 「収入減少の補償」 の2つに分けられます。
1. 医療費支援
病気の治療にかかる医療費負担を軽減する制度には、以下のようなものがあります。
- 高額療養費制度
一定額以上の医療費負担を超えた分が払い戻される制度。
- 限度額適用認定証
事前申請により、医療機関窓口での自己負担額が上限額までに抑えられる制度。
- 医療費控除制度
年間10万円(または総所得の5%)を超える医療費について、確定申告時に税金の控除を受けられる制度。
- 指定難病患者への医療費助成制度
指定難病と診断され、重症度が基準に該当した場合は「難病法」による医療費助成を受けることができます。
2. 収入減少の補償
病気により働けなくなった際の生活支援制度には、以下のものがあります。
- 傷病手当金
健康保険加入者が病気やけがで働けなくなった際に、給与の約3分の2を最長1年6か月間支給。
- 障害年金
o 障害の程度に応じて、国民年金や厚生年金から支給。
- 失業手当(雇用保険の基本手当)
病気により退職した場合でも、一定の条件を満たせば受給可能。
- 民間保険
所得補償保険や医療保険に加入していれば、病気の際に給付金を受け取れます。
3. 労災適用時の補償
仕事中や通勤時の病気・けがが労災認定された場合、以下の補償が受けられます。
- 休業補償:労災による休業期間中の収入を補填。
- 療養補償:治療費が全額支給。
- 傷病年金:一定期間経過後も治療が必要な場合に支給。
- 障害給付:障害が残った場合に一時金または年金が支給。
- 介護補償:障害の程度に応じて介護費用を支給。
くわしくはかかりつけ病院のソーシャルワーカーもしくは自治体の相談窓口にお訊ねください。

令和4年度 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業
「循環器病の慢性期・維持期におけるリハビリテーションの有効性の検証のための研究」
脳卒中・心血管病の維持期・生活期におけるリハビリテーションガイドブックより
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